AIイラストの生成で頭を抱える人と、それを優しく見守るAIロボットのイラスト

AIイラストで挫折する人の共通点とは?「完璧」を目指さない、ゆるふわ継続術

「AIイラスト、始めたはいいけど、なんだか疲れちゃった…」
「SNSで見るみたいな"神絵"、どうやったら作れるの?」
「プロンプトを工夫しても、指が6本になったり、顔が崩れたり…。もう、いや!」

こんにちは、福祉×AIクリエイターの山本です。もしあなたが今、こんな風に感じているなら、それはあなたの才能やセンスの問題では決してありません。もしかしたら、AIイラストとの付き合い方を、少しだけ頑張りすぎているだけなのかもしれないのです。

実は、AIイラストの学習で挫折してしまう人には、たった一つ、驚くほどシンプルな共通点があります。この記事では、その共通点と、そこから抜け出すための、今日からできる3つの「ゆるふわ継続術」をご紹介します。

挫折の正体:それは「完璧な一枚」を目指す呪い

結論から言いましょう。AIイラストで挫折する人の共通点、それは「最初から、完璧な一枚の傑作を目指してしまうこと」です。

私たちは、SNSなどでAIが生み出した息をのむような美しいイラストを目にします。そして無意識のうちに、「自分も、あんな作品を作らなければ」という高い理想を自分に課してしまいます。しかし、いざ自分でやってみると、AIはなかなか言うことを聞いてくれません。この、高すぎる理想と、ままならない現実とのギャップに心が折れてしまうのです。

ここで、一つ大切な視点の転換があります。AIイラストは、絵の具とキャンバスで描く「絵画」というより、むしろ「スロットマシン」や「ガチャ」に近いのです。

一回で完璧な当たりを出すのは至難の業。大切なのは、たくさんの試行錯誤の中から「お、これは面白い!」という偶然の出会いを見つけ出し、楽しむことなのです。

完璧を目指さない!AIイラスト「ゆるふわ継続術」3つのコツ

では、どうすれば「完璧主義の呪い」から抜け出し、AIイラストを長く楽しめるのでしょうか? 私が実践している3つの簡単なコツをご紹介します。

コツ①:「傑作づくり」から「ガチャ回し」へ

まず、目的を大きく変えてみましょう。「すごい絵を作る」から「何が出るかわからないガチャを楽しむ」へ。

例えば、プロンプトに複雑な文章を入れるのをやめて、思いついた単語を3つだけ入れてみるのはどうでしょう?

例:「宇宙、猫、ラーメン」
例:「透明、クジラ、森」

きっと、あなたの想像を超えた、奇妙で面白いイラストが生まれるはずです。それを「失敗作」と捉えるのではなく、「面白い出目が出た!」と楽しむ。このゲーム感覚こそが、継続の最大の秘訣です。

コツ②:「100点」じゃなく「60点」でOK!と自分を許す

生成されたイラストを見て、「ここがダメだ」と欠点を探すのはやめにしましょう。代わりに、たった一つでいいので「良いところ」を見つけて褒めてあげるのです。

例:「指は変だけど、髪の毛の光の感じは綺麗だな」
例:「構図はイマイチだけど、この子の表情は可愛い!」

100点満点の作品を目指すから苦しくなるのです。「今日のベストショットはこれかな」くらいの気持ちで、60点の作品を気軽に保存していく。その積み重ねが、やがてあなただけの素敵なコレクションになります。

コツ③:「プロンプトの腕前」より「発想の面白さ」を褒める

AIイラストの本質的な楽しさは、複雑なプロンプトを使いこなす技術力ではありません。むしろ、「何を創らせてみるか?」というユニークな発想力にあります。

「サイバーパンク風のお寿司、見てみたい!」
「もしも、ゴッホが日本のコンビニを描いたら?」

こんな風に、面白いアイデアを思いついた自分自身を、最大限に褒めてあげてください。AIは、あなたのその素晴らしい「発想」を形にしてくれる、最高のパートナーなのです。技術は後からいくらでもついてきます。

まとめ:AIイラストは、あなたとの対話を楽しみにしている

AIイラストは、一方的に命令して完璧な作品を作らせるツールではありません。それは、あなたのアイデアにAIが応答し、時には予想外の答えを返してくる、創造的な「対話」のプロセスです。

完璧な一枚は、たくさんの「まあ、こんなものか」という60点の作品たちの先に、ふと姿を現すものです。焦る必要は全くありません。

さあ、肩の力を抜いて、今日はAIとどんな面白い「対話」をしてみますか?
あなたの「創りたい」という純粋な気持ちこそが、最高のプロンプトなのですから。

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この記事を書いた人:福祉×AIクリエイター 山本 倫久

就労支援B型事業所の利用者としての実体験を基に、AI技術で福祉の現場に新しい「できる」と「楽しい」を届けることをミッションとして活動中。

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