ステップ4:AIで仕事をする(ビジネス実践編)

講座㉔:AIを活用したSNS発信術 〜あなたのファンと繋がる方法〜

第1章:どのSNSを選ぶべき? - X, Lemon8, Instagram, YouTubeの使い分け戦略

あなただけの城(ホームページ)と、賢い執事(チャットボット)の準備、本当にお疲れ様でした!次なる私たちの使命は、そのお店の存在を世界中の人々に知らせ、あなたというクリエイターの、最初の「ファン」と出会うことです。そのための最強の「広報ツール」が、SNSです。

あなたの「好き」は、どの会場で輝く?

全ての会場で毎日イベントを開く必要はありません。まずは、あなたの「作品」と「性格」に最も合った会場を、一つか二つ選ぶことから始めましょう。

SNS(会場)例えるなら…どんなイベント(発信)に向いている?
X (旧Twitter)リアルタイムな「街角の広場」制作過程の共有や最新ニュースの速報など、ファンとの気軽な交流の拠点です。
Lemon8 (レモンエイト)おしゃれな「ライフスタイル雑誌」「AIで創る、お洒落な壁紙10選」など、美しさと実用性を兼ね備えたコンテンツが好まれます。
Instagram美しい「アートギャラリー」AIイラストやデザインといった「作品」そのものを主役として魅せる場所です。
YouTubeあなただけの「専門チャンネル」「AIイラストの描き方講座」など、じっくりと時間をかけてあなたの知識や世界観を深く伝えるのに最適です。

第2章:AIに聞く!あなたのファンが増える「投稿プラン」の立て方

「毎日、何を投稿すればいいか分からない…」と悩んで発信が三日坊主で終わってしまう。これこそが、SNS運営における最大の挫折ポイントです。しかし、ご安心ください。AIは、この最も面倒で重要なプランニングを一瞬で解決してくれる、あなた専属の「超一流SNSコンサルタント」なのです。

あなたはプロのSNSコンサルタントです。私が運営するSNSアカウントの、最初の1ヶ月分の投稿プランを、週ごとのテーマが分かるように、具体的な投稿内容と共に提案してください。

# 私の情報
- 発信するテーマ:AIと共に、イラストやデザインを創る楽しさを、初心者向けに発信する
- メインターゲット:AIを使った創作活動に興味があるが、何から始めていいか分からない20代~30代の男女
- 運営するSNS:X(旧Twitter) と Instagram

# 投稿の目的
- 私というクリエイターのファンになってもらうこと
- 私の講座(学習サイト)へ、興味を持ってもらうこと

あなたはもう、「今日、何を投稿しよう…」と毎日悩む必要はありません。このAIが立ててくれた最高のプランに沿って、楽しみながら発信するだけで、あなたのファンは自然と増えていくのです。

ミニ課題:AIにSNS投稿を代行してもらう!

対話AIに、「今日、AIで初めて綺麗な夕焼けのイラストが作れて感動しました。この感動を伝える、X(旧Twitter)の投稿文を絵文字付きで考えてください」とお願いしてみましょう!あなたはAIを最高の広報担当にできますか?


第3章:ChatGPTは最高の相棒 - 毎日の投稿文を“秒”で生み出す方法

投稿プランが決まっても、日々の投稿文を考えるのは意外と時間がかかるもの。しかし、その時間もAIが劇的に短縮してくれます。ChatGPTは、あなたの「最高のゴーストライター」でもあるのです。

Instagramに投稿する、以下の画像に添えるキャプション(投稿文)を作成してください。

# 投稿する画像
Stable Diffusionで生成した、「サイバーパンクな鎧を着て、ネオンに輝く刀を持つ、丁寧語のハムスター」のイラスト

# 伝えたいこと
- このキャラクターは、私のオリジナルキャラクターであること
- Stable DiffusionのLoRA機能を使えば、こんな風に世界観をガラリと変えられるという、技術的な面白さ
- 見てくれた人が、AIイラストの可能性にワクワクするような、明るく、少し興奮したようなトーンで

# その他
- 絵文字を効果的に使って、親しみやすい雰囲気にしてほしい
- 最後に、関連するハッシュタグを10個提案してほしい

第4章:【最重要】「中の人」の個性の出し方と、炎上を防ぐ心構え

AIはあなたのSNS運営を信じられないほど効率化してくれます。しかし、そのあまりの便利さの中に、私たちがクリエイターとして絶対に忘れてはならない、2つの大きな「落とし穴」が隠されています。

落とし穴①:「中の人」の不在 - AIは、あなたの“心”までは代弁できない

人々がファンになるのは、完璧なAIではなく、不完全で、人間臭い、あなたという「中の人」の個性や熱意です。AIが書いてくれた80点の投稿文に、あなた自身の「感情」をあなたの言葉で加えること。ファンからのコメントに、あなた自身が返信すること。その「魂のチューニング」こそが、フォロワーを熱狂的なファンへと変えるのです。

落とし穴②:「公共の場」という意識の欠如 - あなたの発言は、世界中に記録されている

SNSは、安全な「部室」ではありません。あなたの発言が世界中に見られ、半永久的に記録され続ける、厳しい「公共の広場」です。投稿ボタンを押す前のたった数秒、「誰かを傷つける言葉はないか?」「断定的な物言いになっていないか?」と立ち止まる勇気が、あなたを炎上という悲劇から守る、最強の盾となります。


第5章:発信を楽しみ、仲間と繋がる - あなたのコミュニティを育てる方法

SNS運営は、辛くて苦しい「義務」ではありません。それは、あなたと同じ「好き」を持つ、まだ見ぬ“仲間”と出会うための、最高の「遊び」です。数字に心を支配されず、完璧を目指さず、そして、あなたが学んだ知識を時には惜しみなく他のクリエイターに与えること。その楽しそうな背中とGIVEの精神が、あなたの周りに温かい人の輪、最高の「コミュニティ」を自然と生み出していくのです。

あなたの「好き」、世界に届きそうですか?

AIと共に、ファンと繋がり、コミュニティを育てるための冒険、お疲れ様でした。
あなたはもう、自らの創造性を、ビジネスとして成長させていくための、羅針盤を手に入れています。

さあ、いよいよ最後のレッスンです。
これまでの冒険で出会った、数々の素晴らしいツールや素材サイトを、あなたの未来の創造活動のために、一つの「宝の地図」として、まとめ上げましょう。

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よくある質問 (FAQ)

Q1. どのSNSから始めればいいか、まだ迷っています。

A1. とても良い悩みですね!それは、ご自身の活動を真剣に考えている証拠です。もし迷ったら、「X(旧Twitter)」から始めることを強くお勧めします。理由は、140文字という短文で気軽に投稿でき、ハッシュタグを通じて同じ興味を持つ仲間と繋がりやすく、何より「制作の裏側」や「ちょっとした気づき」といった、あなたの「人柄」が最も伝わりやすいプラットフォームだからです。まずはXで発信の練習をしながら、そこで生まれた自信作のイラストをInstagramに投稿したり、深掘りしたいテーマをYouTubeで語ったりと、徐々に活動の幅を広げていくのが、最も無理のないスタートの切り方ですよ。

Q2. AIが作った投稿プラン通りに毎日発信するのが、プレッシャーに感じてしまいます…

A2. その感覚、非常に大切にしてください。AIの投稿プランは、あくまであなたの活動を楽にするための「地図」であり、あなたを縛る「法律」ではありません。大切なのは、「完璧にこなすこと」ではなく、「楽しんで続けること」です。もし疲れたら、プランを無視して、今日見つけた綺麗な空の写真を投稿したっていいのです。「今日はAIにこんな面白い返事をされて笑っちゃった」というような、制作の裏側の何気ない一コマも、ファンにとってはあなたの人間味を感じられる、かけがえのないコンテンツになります。AIを便利な秘書として使いこなしつつ、最後はあなたの「心」が主導権を握ることを忘れないでくださいね。

Q3. フォロワーがなかなか増えません。何が間違っているのでしょうか?

A3. 焦る必要は全くありません。それは「間違い」ではなく、全てのクリエイターが経験する「成長の過程」です。フォロワー数を増やすこと自体を目標にしてしまうと、発信は苦しくなります。視点を変えて、「たった一人の、未来の親友に向けて手紙を書く」と考えてみませんか?あなたが本当に届けたい、たった一人に向けて、心を込めて役立つ情報や、面白い作品を発信し続ける。その誠実な手紙が、一人、また一人と、同じ価値観を持つ仲間を引き寄せ、やがて大きなコミュニティへと育っていくのです。数よりも「質」、そして何より「継続」が、SNSにおける最も確実な成功法則です。

Q4. 炎上が怖くて、自分の意見を発信するのがためらわれます。

A4. その慎重な心構えこそが、あなたを炎上から守る最強の盾になります。講座でもお伝えした通り、「誰かを傷つけないか?」「断定的な物言いになっていないか?」と、投稿前に一呼吸置く習慣が何よりも大切です。そして、もう一つ強力な防衛策があります。それは、「専門外のことについては語らない」と決めることです。あなたの専門領域である「福祉」と「AI」という軸から大きく外れたテーマ(例えば、政治や宗教など、意見が対立しやすい話題)には、安易に触れない。それだけで、意図しない形で誰かを傷つけたり、誤解を招いたりするリスクを、劇的に減らすことができますよ。

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この記事を書いた人:福祉×AIクリエイター 山本 倫久

就労支援B型事業所の利用者としての実体験を基に、AI技術で福祉の現場に新しい「できる」と「楽しい」を届けることをミッションとして活動中。

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